マンションの大規模修繕工事を巡り、複数の建設関連会社が談合を行っていた疑いが浮上し、関係当局が立ち入り調査を実施しました。捜査関係者によると、特定の工事案件で事前に受注業者を決めるなど、入札の公正さを損なう行為が行われていた可能性があるとされています。
立ち入りの対象となったのは、大手建設会社や管理会社など数社。調査では、過去数年分の工事契約書や見積書、社内メールなどが押収され、談合の有無やその実態の解明が進められています。
談合とは
談合とは、本来競争原理で決まるべき入札や契約において、複数の事業者が事前に話し合い、落札者や価格を取り決める行為です。公正取引を妨げる不正行為として、独占禁止法で禁止されています。
マンション修繕での影響
マンションの大規模修繕工事は、数千万円から数億円規模になることもあり、住民が長年積み立てた修繕積立金が充てられます。談合が行われれば、工事費が不当に高くなり、住民の負担が増す恐れがあります。
防止のための取り組み
- 複数社からの相見積もり取得
管理組合は必ず複数社から見積もりを取り、条件や金額を比較することが大切です。 - 第三者の専門家活用
建築士やコンサルタントなど、利害関係のない第三者に仕様や見積内容を確認してもらう方法も有効です。 - 透明性の確保
入札や業者選定の過程を記録し、総会で共有することで、不正の抑止につながります。
まとめ
今回の立ち入り調査は、マンション管理における透明性と公正性の重要性を改めて示すものです。管理組合や住民は、工事の必要性や業者選定のプロセスについて十分に理解し、健全なマンション運営を守る姿勢が求められます。

